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チバニアンって?

最近注目を集めている「チバニアン」をご存じですか?千葉県市原市田淵の養老川沿いにある地層です。2020年1月17日に、国際的に貴重な地層であることが認められ、GSSP(国際標準模式層断面およびポイント)に認定されました。では「チバニアン」とは何でしょう?

よく「チバニアンに行く」「チバニアンを見てきた」という言い方をしますが、実はこれは正確ではありません。「チバニアン」は「千葉の時代」という意味ですから、歴史で「縄文時代」「平安時代」というのと同じで、77万4千年前から12万9千年前までのおよそ65万年間を指します。チバニアンへ行こうと思ったら、タイムマシンが必要という話になります。皆さまが見たのは「チバニアン(千葉の時代)に堆積した地層の断面」なのです。

もうご覧になった方はご存じだと思いますが、あの崖(「露頭」といいます)は何の変哲もない、ただの崖です。地層でおなじみのミルフィーユのような重なりもありませんし、古代生物の化石が露出しているわけでもありません。それが何故日本でただ1箇所、世界でも74箇所しかない貴重な地層なのでしょうか?

これから皆さまを77万年前の世界にお招きし、その謎や不思議さの一端に触れて頂きたいと思います。

​「常識が楽しく覆る場所」にようこそ!

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